|港町の午後を彩るcafeアマアイの定番スイーツがオンラインショップに登場|
cafeアマアイが誇る、港町の午後を彩る定番スイーツ「ガトーショコラ」と「バスクチーズケーキ」が、この度、Akatoのオンラインショップに登場する。定評のある味はもちろん、オリジナルのパッケージにも遊び心とセンスが詰まっている。
カフェのケーキをオンラインでも販売し、より多くの人に味わってもらう――。店主の鳥羽山恭兵さんにその一歩を踏み出させたのは、カフェを訪れるお客さんが口々に述べる「美味しい」という言葉だった。普段は感想を口にしないようなお客さんからもらった「このケーキ美味しいね」の一言。「これまで食べたもののなかで一番美味しい」と何人ものお客さんが言ってくれたこと。
地元から上京する常連のお客さんから、ガトーショコラを東京でもどうしても食べたいと頼まれ、お祝いにホールケーキをプレゼントしたこともある。ケーキも提供する地元のパン屋さんが、このケーキを褒めてくれたことも、ウイスキー通で知られるこだわりの強い年配のお客さんが、バスクチーズケーキを食べて「美味しい」と声をあげ、帰り際に改めて声をかけてくれたこともある。そんな体験の積み重ねが、鳥羽山さんの背中を押した。
ガトーショコラ、バスクチーズケーキともに、素材は至ってシンプルだ。製造過程で特別難しい技巧をこらしたり、最新の機械を用いているわけではない。心を込めて仕込み、長年培った経験に従い、じっくり調整をしながら長時間かけて焼き上げる。鳥羽山さんは言う。「焼き方は、こればっかりはもう、感覚です。はじめに教えてもらったときの細かい、こうなったらこうしたほうがいいとか。やりながら、こうなったらこうしたほうがええよなとかっていう経験が乗っかってます」。
特別ではないけれど着実に小さな積み重ねを繰り返した上に、特別な味わいが生まれる。cafeアマアイを訪れるお客さんの心を捉えて離さない定番スイーツを、ぜひご自宅で。
|ガトーショコラ|
濃厚なチョコレートの味わいと、しっとりとなめらかな生地。口に入れると優しく溶けていくような食感でありながら、強烈な旨味の印象が残る。小麦粉を一切加えずに焼き上げることで味がぶれず、チョコレートの味がより引き立つ、店主の鳥羽山さんが修行期間を過ごした東京の店から受け継いだレシピだ。
材料はチョコレート、卵、砂糖、バター、そしてココアパウダーのみ。シンプルな材料を丁寧に合わせ、店内のオーブンで細かく調整しながら長時間かけて焼き上げる。
自宅に届いてからの楽しみ方はたくさんある。コーヒーや紅茶と合わせることで、優雅な午後のひとときが生まれる。ブランデーやウイスキー、赤ワインなど洋酒のアテにすることで、いつもとは少し違うリッチな夜の時間を演出するのも良いだろう。生クリームやバニラアイスを添えると、少しさっぱりした食べ心地になる。半解凍状態のサクサク感を味わうのも、通の楽しみ方だ。
|バスクチーズケーキ|
一口ほおばると、芳醇なチーズの香りが口いっぱいに広がる。表面は香ばしく、中はなめらかな口溶け。濃厚なチーズの味わいの秘密は、材料に使用するチーズの量だ。通常の二倍のチーズを使うことで、チーズの旨味としっかりとした甘さのバランスが絶妙なバスクチーズケーキに仕上げる。本場バスク地方の作り方を参考にしたレシピと、現地のやり方に倣った豪快な調理の成せる技だ。従業員のふとした一言からメニューに追加されるやいなや、ガトーショコラと人気を分け合うcafeアマアイの鉄板商品となった。
材料は余計なものを入れず、クリームチーズ、卵、グラニュー糖、生クリーム、小麦粉のみ。シンプルな材料をざっくりと合わせ、店内のオーブンでじっくり焼き上げることでなめらかな食感が生まれる。
大人の味わいが特徴のバスクチーズケーキ。程よい甘さでコーヒーや紅茶との相性も良く、特別な日のご褒美にぴったりの商品だ。苦味のあるハイボールや黒ビール、あるいは微発泡の爽やかさが絶妙なマリアージュを生み出す発泡清酒や発泡ワインなど、お酒との相性も探しがいがある。岩塩や黒胡椒を少し振りかけることで、さらに大人の味わいを楽しむことができるので、そちらもぜひ味わってほしい。
(文:池山 構成:山口 編集:辻本 写真:丸山)